三調(さんちょう)とは
気功を成立させるための条件、調身、調息、調心(神)のこと。
調身 (ちょうしん)
それぞれの功法において、決められた姿勢を指す。別名では調形とも言う。体の姿勢が整えば、エネルギーは流れやすくなり、功力も高められる。特に、日本人は形にこだわる部分が強く、先に形を覚えないと意念でエネルギーをうまく回せないという人も多い。
調息 (ちょうそく)
姿勢を覚えたらその動きに合わせて呼吸をする。呼吸には、先天呼吸と後天呼吸がある。先天呼吸とは、皮膚呼吸のことで、気功の修練がいい状態になれば、自然と呼吸量が増える。その証拠に、修練後にお風呂に入ると、たくさんの気泡が皮膚についていることがよくある。これは、皮膚呼吸量が増えた証拠である。
また、後天呼吸とは、肺呼吸のことを意味する。胸式、腹式、逆腹式など、用途に合わせた呼吸法が存在する。
呼吸は、鼻から吸って口から吐く、鼻から吸って鼻から吐くといったやり方が多い。
調心(神) (ちょうしん)
修練中の心の状態を整えること。功法にリラックスした状態で集中し、意念によりエネルギーを動かす。功能態になると、エネルギーの動く熱感や景色が見えることがある。