気功の種類について
一口に気功と言っても、皆さんはどのようなものを思い浮かべますか? 気功は何千年に渡って発展する過程で、様々な流派、功法へと分派を繰り返してきました。 中国だけでも、2000以上の流派があるといわれています。
それらの気功は
・内気功
・外気功
大きく二種類に分かれます。
内気功
内気功は、体内の気を循環させることで気を増幅させ、主に健康を維持、増進する目的で行います。 また、病気治療のために使われる場合もあります。
これは、内気功の中でも軟気功と呼ばれています。
そのほか、硬気功として武術に使われる場合があります。 これは、気功師が体の特定の部分に気を集中させることでその部分を硬くし、相手の攻撃を無効化してしまう方法です。首に槍を突き刺して、その槍を首の力だけで折曲げたり、割れたビンの上を素足で歩くとい った方法は、この硬気功を用いた方法です。
ただし、硬気功は大量の気を消費するので、あまりやりすぎると体調を崩すことがあります。
有名な硬気功の達人が、数年したら表舞台から姿を消したと思ったら、廃人同様の状態になって田舎に戻ったという話もあります。
外気功
外気功は、気功師が患者に対して気を放射することで、患者の不足した気を補うと共に調整し、病気治療に役立てる方法です。気の放射方法は、患者に接触するもの、接触せずに行うものがあります。いずれにしろ、患者は気功師から放射される気を受けるだけで特別な知識や経験は必要ありません。
接触せずに行う外気功の中には、遠隔気功があります。これは、遠く離れた場所にいる患者に気功師が気を送る方法です。患者はどこにいようと、気を受け取ることができます。
世界的に有名な指揮者 小澤征爾 氏がヨーロッパ公演中に肩が上がらなくなり、日本にいる気功師の遠隔気功によって肩を治した話は有名です。
気に対する反応は個人差が大きく、その場で気を感じる人もいれば、ほとんど感じない人もいます。
ただし、何も感じないからといって気を受け取れないということにはなりません。気功を受けた後、あるいは次の日の朝にその変化に気づく場合があります。また、何度も気功を受けていると気を体感しやすくなる傾向があるようです。
収功 (しゅうこう)
気功の最後に必ず行うもの。
目的は、気を特定のツボ(経穴)に降ろすことによって気の流れを整え(最初のツボは下丹田)、練功によって得た力を内部に取り込み、偏差(副作用)を防ぐことにあります。